日常シュレッダー

吉井和哉ファンの専業主婦の日記ブログ。

兵庫県立美術館  解剖と変容

 先週末 文庫化まで待とうかなぁ…と思ってたあの作品があの雑誌に掲載!
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そう、吉井ファンなら読んでみたいと思わずにはいられない?
芥川賞受賞作の「共喰い」 作者は田中慎弥さん。
若い頃は こういう雑誌を時々買ったりしてましたが
この歳になって「文藝春秋」を買おうとは…(笑)
短い作品だったせいか くじけることもなく一気読み!
体温と湿度 匂いを感じられる作品。
女性のしたたかさと強さ…それは母になった時最強になるのかとも思えてしまいます。
衝撃的な結末なのに 嫌な後味を残さないのは
ラストの一文が あまりにもあっけらかんとした雰囲気を放っているからか…
田中さんのインタビューも掲載されてましたが
小さい時にお父様が亡くなられてるとか 子供の頃よく釣りをしてたとか
吉井さんとかぶるところも…

芥川賞作品を読んだあとには 12日の日曜日に兵庫県立美術館へお出かけ
なんだか芸術的な週末を過ごす

 兵庫県立美術館では
「解剖と変容:プルニー&ゼマーンコヴァー チェコ、アール・ブリュットの巨匠」展を開催中。
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 アール・ブリュットとは 
 専門的な美術教育を受けていない作り手が、芸術文化や社会から距離を置きながら制作した作品の事です。
 
 美術館の入り口 屋上にカエルがっ!
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 このカエルちゃん
 名前は 「美カエル」
 美術館で得た美的センスを各自の家庭や職場に持ち帰る事を願ってやまないというところから
「美カエル」(みかえる)と読むらしいです
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 ↑三角の帽子とストライプの感じが 大阪の食い倒れ人形の「くいだおれたろう」クンを思い出させます(笑)

 美かえるに別れを告げて 進むと…
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 向かって左が ルポシュ・プルニー、右がアンナ・ゼマーンコヴァーの作品。
 
 ルポシュ・プルニー(1961年生まれ)は 子供の頃から死んだ動物を解剖し、デッサンしていた。
 精神科の病院で 統合失調症と診断された後 百貨店の清掃人や古書店の店員などの職を転々とし
 89年には チェコ芸術大学で絵のモデルを務め始める。
 一方で人体の構造をとらえた解剖図のような絵画を描き続けた。
 画面に新聞やファッション誌の切り抜きを貼り付け
 製作に費やした日や時間を詳細に書き入れた。

 その中でも目を惹いたのが 頬や腕に針を刺し糸で縫い合わせた自身を撮影した「無題(ボディーアート)」
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 彼の作品はとにかく緻密。でも 肉体に関してどこまでも追及しようとする作品は孤高だ。
 結婚し子供が生まれてからもその緻密さと追及は変わらないようですが
 その作品からは以前とは 少し違うものを感じました。
 自分から 他者を意識するようになったというか
 作品自体に 温かみというか広がりが見られるような気がしました。
 彼の作品には 血が用いられてるものもあり
 自らを使い 肉体とは生命とは…の意味を追及する彼の凄まじいエネルギーにたちまち釘づけに
 それほどまでに激しく生々しい表現であるのに 作品自体は淡々としてるのは
 評価や名声を気に掛ける事なく 
 書きたいものを書きたいように 
 ほとばしる欲望のままに描き続けるからなのか…
 これは彼のみならず この展覧会で紹介されてる作家全部に通じるものがあるように思えました。

 アンナ・ゼマーンコヴァー
 彼女は4人の子供を持つ主婦。
 子供部屋を飾り おもちゃを作る事にエネルギーを費やした彼女。
 しかし 子供の自立により精神が不安定に…
 そんな彼女に 彫刻家の息子が絵を描く事を勧め
 パステルやインクで空想上の植物や花を描き始める。それは彼女が50歳を過ぎてからだった。

 彼女の絵は 色彩が素晴らしい。きれいで幻想的。
 母親らしいどっしりとした植物や花にもかかわらずどこか孤独を感じたのは私だけかなぁ…

 ルポシュ・プルニー アンナ・ゼマーンコヴァーについて詳しくは→こちらから

 さて館内には この二人の他にも 
 中で上映されてる「天空の赤」と言う映画に出てくる作家の作品も展示されていました。
 その中で おおっ!こんなとこに彼がっ!となったのが
 ヘンリー・ダーガー
 彼の名前は 意外なところから知りました。
 今はもう解散してしまった「毛皮のマリーズ」の志磨遼平君が以前どこかでこの人の事を書いていて
 その生い立ちや作品を見て 気になる人として心の中に残ってたのでした

 彼は 清掃人として働きながら1万5000ページもの物語を綴り
 透明感あふれる少女像などの挿絵を描いた。
 しかし それらは誰の目にも触れることはなかった。

 1973年 シカゴ
 身寄りのない81歳の老人が息を引き取った。
 彼が40年来住んでいたアパートの部屋には訪ねてくる人もいなかったという。
 アパートの大家ネイサン・ラーナーは、老人の遺品を処分しようと
 この雑然とした部屋に足を踏み入れ、大変なものを発見する。

 その老人こそが ヘンリー・ダーガーで
 大家ネイサン・ラーナーが発見したものが 
 戦争物語『非現実の王国で』とそのために描かれた300余点の大判の挿絵だったのだ。

 彼の絵は イラストのようで少女達は 繊細で綺麗。
 以前 志磨君の記事で 検索した私はいっぺんにお気に入りに
 物語の挿絵なので 綺麗 可愛いでなく
 残酷なシーンもあるんですが…
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 思わぬところで 再びこの作家に出会え感激でした。
ヘンリー・ダーガー もっと知りたい方は→こちらで
 そしてこの展覧会で出会った作品は
 どれも しっかりと存在していました。
 そこには計算もなく 誰に媚びることもなく…
 ただただ 自分の内側からくる指令のようなものをキャッチして
 それを探し表現することが自分の使命であるかのように
 描き続ける。 淡々と…
 素人の衝動が生む芸術と新聞に書いてありました。
 芸術家もそうなのですが
 このアール・ブリュットは 生の芸術と言われることから
 作家の生い立ちやこれまで生きてきた背景が切り離せないものとなっているような…
 作家を知ってから 作品を見ないと意味がないような気がしました。
 
 そこには 共感するものは少ないかもしれないけど
 心を目を奪われ 
 作り手というひとりの人間を感じることができるようでした。
 有名処とは違い お客さんも控えめ?
 久しぶりに のんびり、じっくり鑑賞でき
 美術館らしい時間を過ごせました

 で…芸術に浸って非日常なひとときを過ごしてたら
 なーんと 吉井モバサイトで
 らいぶで~ぶいで~ 出る!のお知らせが…
 
 いっぺんに 現実に戻る!(笑)

 BLUE APPLES とな?! 

 4月ながら 予約しとかなきゃ…
 
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みけさんって・・・・・頭いいなぁ~


私のブログとは雲泥の差ですやん

文学的やなぁ~

●大好きなもの

美術館かあ・・、いいですね~。
すんごい興味しんしんです。

美術館・博物館・動物園大好きな私です。
私も鑑賞の時間、作ってみたいです♪

素敵な週末を過ごされたようですね♪

そこへ突然の嬉しいお知らせ!!
DVDはもう少し後かと思っていたので、嬉しい悲鳴をあげてしまいました☆
内容も凄いですよね~
即行予約しました!

煩悩コントロールの配信もまもなく!!

最近どよ~んとしていたので、やる気チャージできました(^-^)v

●NO TITLE

何度か行ったことがありますが
入口の階段が好きです。
あと、駐車場からの螺旋の階段も好きです。

最近行ってないな~。

●NO TITLE

「共喰い」読まれたのですね。
まだ読んでないのですが。
ちょうど前後して田中さんの記事をネットで
見つけて「素顔はまじめで無口」
「自分の発言に注目が集まってしまい
他の受賞者に申し訳ない」と気にしていたそう。
気にしいなんや、田中さん(笑)



みけさん、美術にも造詣が深いですね。
アール・ブリュットなる言葉も初めて
知りました。
なかなか普段知ることができない
世界観を紹介していただき
ありがとうございました。


●あけぴいさんへ

 お恥ずかしいです…v-397 
 美術館とか映画とかに行くと つい語りたくなってしまうんですe-330
 説明の文は あちらこちらからのよせこせですし
 行って見てきた事を 忘れないように…みたいなメモ的な感じです。
  
 実際 たいぶん前の記事とかをたまに読むと
 へ~ こんなことがあったんだ!とか
 ここにも行ったっけ?!
 とかいう発見(笑)が たくさんあり
 年齢とともに 記憶がすぐ新しいのと替わってしまってるなぁ…と
 なんだか 寂しくなったりです(笑)
 ブログで残しておくと写真とかも一緒に見れて
 なかなかいいもんですね。
  
 私からしたら あけぴいさんのブログは
 あちらこちらで 愛があふれてるブログe-51e-420
 また 次女さんとの記事では
 珍しいお店や素敵なお店が いっぱいで
 いつも ワクワクして読ませていただいてます!

●こてつさんへ

 こてつさんも 美術館とかの類
 お好きなんですねe-446

 そう、動物園も大好きなんですが
 この歳では なかなか行きにくいですe-454e-330
 子供が小さい時は 何かとかこつけて行けたんですが。
 
 動物園かぁe-266
 行きたくなってきた(笑)
 こてつさんは 最後に動物園に行ったのはいつ頃かなぁ。
 私は ここ最近では お花見で行ったことがありました。
 なので 人がいっぱいで
 動物はあんまり見ずに帰ってきてしまいました。
 平日に行って のんびり動物を見て歩くのもなんだかいいみたいe-266
 

●ファインさんへ

 DVDe-300 突然だったので
 驚きましたね~e-451
おまけっていうかお楽しみ要素も大きくて(実は そっちの方が気になったりして…)
 別にそんな大急ぎでなくてもよかったのに
 ファインさん同様 速攻 予約してしまいましたe-454
 ツアーの予定も 気になりますね。
 
 そうだっe-266
 「煩悩コントロール」の配信もいよいよ明日ですねe-343
 PVが録画できたので こちらは余裕だったりします(笑)

 ファインさんも どよ~んとされる事もあるんですね…
 やはり 吉井パワーは万能!
 よかったぁ ファインさんが元気になってv-398

●じんのすけさんへ

 何回かここには来てるのですが
 初めて(ここは 少し大きめで言いたいv-398
 美術館の駐車場に車を停めることができました…
 いつも満車で 近くの駐車場に入れてるので。
 
 でも エレベーターを使って上がってしまいましたe-350
 そんな素敵な螺旋階段があるんだったら
 使ってたのに… 残念ですe-351
 
 有名処ではなかったせいか
 かなりゆったりと見れました。
 なので 今 見頃です(笑)
 じんのすけさんも いかがですかv-398

●モブさんへ

「共喰い」は 短いお話なので
 どうかなぁ ちゃんと読めるかなぁと思ってましたが
 案外 一気でしたe-446

 そう(笑) 意外に「気にしい」なんですよね。←失礼e-330
 インンタビュー記事の中にも ありました。
 次回作がどんなお話になるか
 興味津々な私です。

 モブさん
 アール・ブリュットなる言葉は 私もお初でしたe-454
 で、作者の人となりを見ると
 障害や心の病 重い過去などを背景にされてる方が多かったような気がしました。
 
 人に見せる事を意識してない芸術。
 赤裸々なパワーに圧倒されながら
 純粋さと 強さを感じた1日でしたe-420
 あと 時間の関係で 
 映画が全部観れなかったのがちょっと残念でした。 
 

 

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Author:みけ
 なんだかんだありました。
 それでも 
 吉井和哉が常備薬?…
 
 主婦してます…
 どうぞ よろしく。

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